✓慢性的な痛み、凝り、違和感が身体にある
✓不調があるのに、病院では「特に異常はありませんね」と言われる
✓いつまでも回復しない整体に何年も通い詰めている
✓接骨院や整体に行くと、「凝っていますね」「歪んでいますね」と言われる
✓心療内科で薬を貰うのが習慣になっている
✓バックに頭痛薬や痛み止めを持ち歩かないと不安
✓オーガニック・自然食をずっと摂取しているが正直健康とは言えない
✓いつもモヤモヤしている
✓不安感や恐怖心が絶えない
あなたは、病院や心療内科でも原因がわからない身体の不調や心の悩みに苦しんでいませんか?
もしそうなら、あなたの心と体の関係を見直してみる必要があるかもしれません。
心と身体は密接につながっており、互いに影響し合っています。
心の変化は、自律神経やホルモン、免疫などの身体の調節に影響を与えます。
逆に、身体の異常は、神経を通じて心に変化をもたらします。
心と身体のバランスが崩れると、さまざまな不調や不安が生じるのです。
心と身体の関係性
心身相関とは、心と身体の密接な関連性を指す言葉です。あまり意識することはないかもしれませんが、実はあなたも日々、心身相関の事象を体験しています。
心身相関の具体的な例について
心から身体に向けて関連するケース
緊張:緊張すると身体が硬くなり、動作がぎこちなくなり、手に汗をかくことがあります。
不安や心配:不安や心配になると落ち着きがなくなり、早口になり、呼吸が浅くなることがあります。
落ち込み:落ち込むと下を向き、ため息をつき、口数が減ることがあります。
悲しみ:悲しくなると涙が出たり、うなだれたりします。
身体から心に向けて関連するケース
運動:運動することで気持ちがスッキリしてくることがあります。
ストレッチや深呼吸:ストレッチや深呼吸をすることで気持ちがリラックスすることがあります。
筋肉のつき:筋肉がつくと自信もついてくることがあります。
ケガ:ケガをすると気持ちが落ち込むことがあります。
人間は全体で一つです。
原因がわからない身体の不調や心の悩みが現れてきているのは、全体のバランスを失ってしまっているからなのかもしれません。
心身共に心地よい状態で生活するためにも、制限やノルマを課すだけではなく、状況によって、また、その時の気分も大切にしながら、全体のバランスに気を配ってみてはどうでしょう。
では、心と身体のバランスを整えるにはどうすればいいのでしょうか?
整骨院Axisでは、脳科学、認知行動療法、身体心理学、コーチング、マインドフルネスなどの様々な視点から統合的に、薬や注射を使わずに心と身体を整える方法を提案しております。
その方法の一つが、ストレスのメカニズムを理解することです。
ストレッサーとストレス反応の説明
「ストレス」という言葉を耳にする機会が多々あるのではないかと思います。ストレスについて、あなたは正しく理解できていますか?
ここでは、ストレスをストレッサーとストレス反応とに分けて説明し、その関係性を理解していただければと思います。
ストレッサーとは?
上記の図にも書いてある様に、ストレッサーとは、外部環境のことを表します。
例えば、
気温、季節、状況、出来事、現象、対人関係など
ストレス反応とは?
ストレス反応とは、ストレッサーに対して、あなた自身が反応した状態を表します。ストレス反応は「認知」「気分・感情」「身体反応」「行動」の4つの要素があります。
認知とは?
頭に浮かぶ考えやイメージ
例えば、
雨が降っている(現象・ストレッサー)→濡れる(認知)→嫌だな(感情)
上記の、「濡れる」というのが認知になります。
ポイントは、自動的に思いつき、ある意味当たり前すぎて、自分でもそんな認知をしている事自体気づかないということです。
感情とは?
心に浮かぶさまざまな気持ち
例えば、
嬉しい、楽しい、喜び、辛い、寂しい、恐怖、落ち込み、イライラ、ソワソワ、ワクワクなど
身体反応とは?
身体に現れるさまざまな生理現象
例えば、
頭が重い、頭がボーっとする、胸がドキドキする、息苦しい、喉がつまる、肩が凝る、腰痛、腰が重い、手足のしびれ、顔面蒼白、ニキビ、吹き出物、足がつる、かかとが痛い、アゴが痛い、など
行動とは?
ストレッサーに対して自分のとった振る舞いや動作
例えば、
イライラ(感情)したため、壁を殴った(行動)
肩が凝った(身体反応)ので、マッサージ屋に行った(行動)
感情・身体反応・行動は脳が作り出す
上記で、ストレス反応(認知・感情・身体反応・行動)とストレッサー(現象・出来事など)を説明しました。
ここで、脳を交えて説明します。
ストレッサーを五感(目・耳・口・身体・鼻)から感じ取り、脳の刺激された部分に対する感情、身体反応、行動が生じます。
ストレッサー⇒脳が感情・身体反応・行動を引き起こす⇒身体反応・行動を求心路が脳へフィードバック⇒新たなストレッサーとして脳が感情・身体反応・行動を引き起こす
これらの要素は、脳の働きによって連動しています。
ストレッサーを五感で感じ取ると、脳が感情・身体反応・行動を引き起こします。
また、感情や身体反応は、神経のフィードバックによって脳に伝わり、さらに感情・身体反応・行動に影響します。
このように、ストレスはサイクルで繰り返されています。
ストレスに気づいていないのかも・・・
当院には、長期的な痛みや原因不明の不調で悩まれて来院される方もいます。そんな方々に話を伺っていると、「ストレスは感じていません。」「ストレスはありません。」と言われる方が中にはいます。
しかし、外傷などでない慢性的な症状や、西洋医学の病理学的な検査で異常がはっきりしない症状は、ストレッサー(出来事・現象・対人関係など)に対するストレス反応(身体反応)であることがほとんどです。
では、なぜストレスに気づかないのでしょうか?
これには、心理学でいう防衛機制が関係していると考えています。
防衛機制とは、自分にとって都合の悪いストレッサーや感情を無意識に避ける仕組みのことです。
例えば、小さい頃に怒られた経験があると、怒りを感じることは悪いことだと脳が学習します。
すると、大人になって怒りを感じていても、自分ではその怒りを自覚できなくなります。
このように、自分が認識しにくくなっている感情があるのです。
そのような自分が認識しにくくなっている感情を整理することが、心と身体を整え健康になるのには大切です。
どうやって自分のストレスを整理するの?
ここからは、実際に手を動かして紙に書き出してみることをおすすめします。
紙に書き出すことで自分のストレスを客観的に見ることができますし、脳の機能を刺激してストレス反応を緩和することができます。
紙に書き出す方法は、以下のような手順で行います。
- ストレッサーを確認する。現在、過去、未来の時間軸で、出来事・状況、対人関係などを思い出す。
- 感情を確認する。ストレッサーに対してどんな感情を感じているかを一言で表す。
- 身体反応を確認する。ストレッサーに対してどんな身体の変化があるかを具体的に表す。
- 行動を確認する。ストレッサーに対してどんな行動をとっているかを具体的に表す。
- 感情と身体反応を調整する。行動を変えることや、認知を緩めることや、書き換えることで、感情と身体反応を望ましいものにする。
いくつか例を挙げますので参考にしてみてください。
出来事
・1年前、仕事で上司に怒鳴られた
・先週、友人と話した。友人はずっと自分の話をしていた
・ここ最近、主人の帰りが遅い
・今週は仕事量が多い
・今の会社は勤務時間が長い
・今現在、子供が騒がしい
・1ヵ月後に、受験がある
・1週間後に会社の大きなプレゼンがある
・1ヵ月後に出産予定である
・1か月後、同窓会がある
感情を認識しよう
次に、感情を認識していく作業です。
ストレッサーに対する感情を記入していきます。
上記で説明したストレッサーの例に対しての感情の例を挙げていきますので参考にしてみてください。
1年前、仕事で上司に怒鳴られた(ストレッサー)
↓
怖い、怒り、苦しみ、緊張、むかつく、ゆううつ、がっかり、落ち込む、不安、逃避、不快感(感情)
先週友人と話した。友人はずっと自分の話をしていた(ストレッサー)
↓
義務、連帯感、逃避、不快、嫌悪、怒り、閉塞、拘束、むかつく、イライラ、さみしい、がっかり、苦痛、心配、落ち込む、辛い(感情)
ここ最近、主人の帰りが遅い(ストレッサー)
↓
喜び、悲しみ、苛立ち、充実、自由、ワクワク、ドキドキ、不安、軽蔑、不信(感情)
1ヵ月後に出産予定である(ストレッサー)
↓
喜び、義務、恐怖、逃避、楽しみ、希望、解放、当惑、嬉しい、心配、ウキウキ、ワクワク、ドキドキ、落ち着かない(感情)
ポイントは、ストレッサーに対して、感情はポジティブな事、ネガティブ事、どちらも含まれている場合があるということです。
身体反応を認識しよう
身体反応は、ストレッサーに対する感情の変化によって、自律神経、ホルモン、免疫などの調節が変化し身体に影響する反応のことでしたね(感情の変化による身体反応を求心路によって脳へフィードバックして感情を更に変化する事も脳科学で発見されています)。
ストレッサーによる感情の変化、そして身体反応まで認識していきましょう。
いくつか例を挙げますので参考にしてみてください。
今週は仕事量が多い(ストレッサー)
↓
義務感/逃避/恐怖/不快/怒り/拘束(感情)
↓
肩が凝る/腰が痛くなる/頭が重くなる/吹き出物がでる/胃が痛い/めまいがする(身体反応)
ここ最近、主人の帰りが遅い(ストレッサー)
↓
不安、恐怖、不信、苛立ち、怒り、イライラ(感情)
↓
息苦しい、動悸、呼吸困難、喉の違和感、背中の痛み、手足の冷え(身体反応)
1ヵ月後に出産予定である(ストレッサー)
↓
不安、恐怖、喜び、緊張(感情)
↓
坐骨神経痛、動悸、めまい、肩こり、腰痛、足のしびれ、足の冷え(身体反応)
行動を認識しよう
ストレッサーによる感情の変化、そして身体反応をまで認識した後、ご自身がどの様な行動をとっているのか認識していきましょう。
その際、顔の表情の変化も行動の一つと捉えてみてください。
いくつか例を挙げますので参考にしてみてください。
1年前、仕事で上司に怒鳴られた(ストレッサー)
↓
怖い/怒り/苦しみ/緊張/むかつく/ゆううつ/がっかり/落ち込む/不安/逃避/不快感(感情)
↓
胸がドキドキ/顔面蒼白/頭痛/手足の筋肉が収縮/手足の冷え(身体反応)
↓
ムっとした表情をする/暴飲暴食/ふて寝/頭痛薬を飲む/ストレッチをする/お風呂に入る/病院へ行く(行動)
1か月後、同窓会がある(ストレッサー)
↓
楽しみ/ワクワク/不安/怒り(感情)
↓
呼吸が浅くなってくる/頭が重くなる/胸がドキドキする/肩が凝る(身体反応)
↓
髪を切りに行く/洋服を買いに行く/昔のアルバムに目を通しておく/マッサージに行く(行動)
感情と身体反応を調整しよう
身体反応がご自身の望むものでない場合、身体反応を引き起こす感情に変化が起きない限り、身体反応が変わることはありません。
そして現在、感情や身体反応に直接アプローチする方法というのはありません。
ですが、望まない感情や身体反応を引き起こさないための、間接的なアプローチ方法というのはあります。
それは、①行動を変える②認知を緩める又は書き換える③ストレッサーそのものを避ける
の3つです。
① 行動を変える
行動を変え、筋肉や内臓から脳へ戻る(求心性)の神経の伝達によって脳の機能が安定すると、脳からの命令(遠心性)の神経伝達が安定することによって、身体の不調が改善します。
マッサージやカイロプラクティックなども私の概念では、この一種の行動療法だと思っています。施術者が刺激を与え、求心性(脳へ戻る)の神経伝達によって脳が機能的に安定し、症状が改善するという理屈です。効果があったということは、その刺激で脳が機能的に安定したということ。効果がなかったということは、その刺激では脳が機能的に安定しなかったということを意味していると思います。
ご自身で出来ることは、・軽い運動をする・毎朝30分早く起きてみる・夜寝るのを30分早くする・栄養バランスを見直した食事をとる・1日5分間瞑想をする など、行動を変えてみて、ご自身の望む身体反応や感情になる様な行動習慣を探してみてはいかがでしょう。
② 認知を緩める又は書き換える
認知とは自動思考とも呼ばれていて、自動的(勝手)に思いつき、自分でも気づくことが難しい思考のことでした。
Aさんの場合
雨が降っている(現象・ストレッサー)
↓
濡れる(認知)
↓
嫌だな(感情)
↓
頭が痛くなる(身体反応)
↓
寝る(行動)
Bさんの場合
雨が降っている(現象・ストレッサー)
↓
濡れると心が綺麗になる感じがする(認知)
↓
楽しみ(感情)
↓
心が弾む(身体反応)
↓
遊ぶ(行動)
上記の例を見てみると、「濡れる」が認知でしたね。Aさんは雨が降ると不快になり、頭が痛くなって寝る。という行動をとりました。
しかし、Bさんは雨が降ると心が弾み、遊ぶ。という行動をとりました。
この様に、雨が降っているという外部環境に対して、AさんとBさんの認知が違う事によって、感情・身体反応・行動が変わることがわかると思います。
ご自身が望まない心や身体の状態には、望まない状態にしてしまう認知(自動思考)が存在しています。
その認知(自動思考)が緩まることで、書き換わることで、ご自身の望む心や身体の状態になることができます。
ご自身の認知を紙に書きだして認識することで、自動思考を緩めることができます。最初は書き換える必要はありませんので、まずはご自身の認知を確かめることから始めてみるのはどうでしょう。
ストレス反応時のモード説明と対処法
整骨院Axisでは、病院や心理カウンセリング、民間療法で治らない方にも施術を提供させていただいております。そこで気づいたことがあります。
それは、ご自身で耐えがたい身体反応や不安・恐怖などの感情をお持ちの方の共通点です。
その共通点とは、「いつもとは違うモードに入っている」ということ。
どのようなモードか脳科学的に説明しますと、ストレス反応によって大脳皮質系(意志力・知恵など人間だからこそ進化した脳の部分)が機能低下に陥り、大脳辺縁系(動物全般にある部分/動物的な脳)に身体や感情が支配されている状態ということです。
いくつかのモードと、そのモードへの対処法を説明します。
赤ちゃんモード
痛い!痛い!痛い!
つらい!つらい!つらい!
こわい!こわい!こわい!
不安!不安!不安!
などと第三者から見ると赤ちゃん返りしているように思えます。自制心がなくなり、わがままで子供の様であり、大人の判断ができない状態です。
しかし、これはあくまでも、ストレス反応によって大脳皮質(人間らしい脳)の機能が低下しているために、大脳辺縁系(動物らしい脳)がメインで働いているからのことです。
この時の対処法は、ご自身も、また回りの人も、赤ちゃんだと思って、接することです。それだけストレス反応が出ているということなので労わってあげてください。
自分を傷つけるモード
大脳皮質の機能が完全に働かなくなっているわけではないので、ご自身が赤ちゃんでないことをご本人はわかっている状態。
「身体が痛いからって仕事を休んでしまった・・・私って本当にダメだ。」「身体が辛いから家事をしないって・・・甘えてしまった。」などと、自分を傷つける傾向がある人がいます。
これも上記で説明した様に、ストレス反応によって大脳皮質系の機能が低下し、大脳辺縁系が引き起こしていることなので、自分を傷つける理由は1ミリもないので、ぜひ覚えておいてください。
自分だけは自分の味方でいてあげてください。
まとめ
この方法を実践することで、自分のストレスを理解し、コントロールすることができます。
もちろん、この方法だけで全ての問題が解決するわけではありません。
しかし、自分の心と身体の状態を知ることは、健康になるための第一歩です。己を知る。そうする事でご自身の望む心の状態、身体の状態に近づくことができます。
もし、自分一人では難しいと感じる方は、私が、あなたの心と身体のバランスを整えるお手伝いをさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。