感情をコントロールして自律神経を整える
あなたは、1日に何回くらい怒りますか?
例えば運転中、他のドライバーの運転マナーに〝イラっ〟として、
暴言を声に出したり
眉間にしわをよせたり
相手を睨みつけたり
車間距離を詰めたり
クラクションを鳴らしたり
・・・・・・
・・・
怒るにも程度の差はあるのですが、なるべくなら気分は良い方がいいですよね。
『怒りを覚えると血液の質が悪化する』ということが、医学的に証明されているようです。
先程の運転中の例も含めて、怒っている時、あなたの自律神経のバランスは大きく崩れています。
交感神経が跳ね上がって活発な状態です。
自律神経のバランスが崩れることで、血液がドロドロになり血流が悪くなっています。
とは言え、怒りをコントロールするというのはなかなか難しいですよね。
「意識しているわけではないんだけれど、反射的に暴言が口をついて出てくる・・・」ような場合、それだけ自然な感じでイラつくことが習慣になっているとも言えるのではないかと思います。
「歳をとって怒りっぽくなった」といった話を耳にしたりしたことがありませんか?
これには医学的に納得できる理由があって、40代以降になると副交感神経のレベルが落ちてくることが関係しています。
つまり、意識しないと感情の抑制がきかなくなりがちになるんですね。
自律神経のバランスが崩れやすくなる。
そんな影響があったなんて知らずに、
家族が引いてしまうくらい怒鳴ってしまう・・・
怒鳴っている自分の言葉を聞いてさらにヒートアップしてしまう・・・
あなたも、心当たりがありませんか?
できるなら、つまらない怒りで血液の質を悪化させたくないと思いませんか?
そこで、怒りをコントロールする上でお勧めしたいのが、自分の感情に『気づく』ということ。
「あ~怒りそうだなぁ~」
「ムカつく!」
「この、バカやろコノヤロー!!!」
そんな感情に気づいたら、「怒り。怒り。怒り。」と3回繰り返して客観的に眺めてみましょう。
人間の怒りって、怒りそうだなと自覚できた瞬間には半分程度になってしまうようですよ。
不思議ですよね。
腹の立つことが起こった瞬間は、瞬時に交感神経が高まります。
ですが、それに対して自分は「怒っているな」と客観視できれば、その瞬間に副交感神経が上がりはじめます。
その段階で、とにかく自分のことを客観的に見ることを意識できれば、怒りは徐々におさまり、副交感神経がさらに上がっていきます。
目の前で起こっている出来事にどう対応するかは、副交感神経が高まった状態になってから考えても、遅くはないのではないでしょうか。
副交感神経が高まってくると、脳への血流も良くなります。
健康な状態、つまり、血流が良く脳も正しく機能している状態だと、なんだか物事も良い方向へ進んでいきそうな気がしませんか?
その場で怒鳴りたくなる気持ちもわからないわけではありませんが、まずは自分の感情に『気づく』ことで冷静さを取り戻してみましょう。
自律神経のバランスを崩さないためにも、怒りそうなときにはとりあえず、感情に『気づく』ことで自分を客観視するということを試してみてはどうでしょう。
これが習慣になると、小さなことでいちいち目くじらを立てることもなくなりますよ。