傷めないストレッチでセルフケア
私は、宜野湾市で整骨院Axisを開院して6年が過ぎましたが、その間に、多くの患者さんと接する中で、あることにしょっちゅう驚かされます。
それは、みなさんがセルフケアとして行っている「ストレッチ」へのイメージ・・・。
「ストレッチ」と言うと、一般的に思い浮かべるのは、反動を使わないで筋肉をじっくり伸ばす静的ストレッチング (スタティックストレッチング)ではないでしょうか。
その静的ストレッチングについて、多くの人が誤解しているポイントと取り組み方について紹介したいと思います。
当院にいらした体に痛みを訴えている方の多くが、
慢性的に痛い腰を、捻ると痛いにもかかわらず我慢して伸ばしていたり
四十肩・五十肩の痛みで動かすことさえもツラいのに伸ばしていたり
骨がすれて痛い膝まわりの筋肉を、柔らかくしようと伸ばしていたり
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をしていたりするわけですが、
それはどうやら、
〝痛いのを我慢してでも、ストレッチで伸ばした方がいい〟
〝痛いけど、伸ばさないと筋肉が硬くなる〟
〝筋肉を柔らかくするにはストレッチしないといけない〟
といったイメージを持たれていることからきているようです。
つまり、「痛いのを我慢するのは仕方のないことだ」と認識してしまっているのです。
しかし、これは明らかに誤解です。
伸ばそうとしている筋肉に適度な緊張を感じるくらい、あくまであなたが気持ちいいと感じるところまで伸ばす程度でいいんですよ。
痛みやキツさを感じるまで筋肉を伸ばすと、筋肉が緊張して硬くなりますから、むしろ柔軟性は下がってしまいます。
筋肉を伸ばすのに逆効果なのです。
体のメカニズムがそうなっているのです。
当然、頑張って伸ばし過ぎると、筋肉を傷つけてしまう可能性もありますので注意が必要です。
あなたが「気持ちいい」と感じる範囲内でストレッチをするのがお勧めです。
これだと、ストレッチを頑張ったことによるケガを防ぐことにもなりますので、安心してストレッチができるように思います。
ストレッチを継続していると体が少しずつやらかくなり、筋肉を伸ばせる範囲(可動域)が広がっていきます。一気に可動域を広げたい・・・例えば「180度の開脚」のようなことは考えないで、まずは気持ちいいと感じる範囲でストレッチを楽しんで続けてみることが柔軟性を高める秘訣です。