『誤った先入観』を優しく戻して根本から健康的になる提案をする整骨院!

腱が伸びたら・・・、ケガですよ

マラソン大会でやっているのをよく見かけるストレッチと言われると、あなたはどんなストレッチを思い浮かべますか?

そうです!あれです!

壁に手をついて押すようにして、ふくらはぎを伸ばすストレッチ・・・

 

えっ⁉︎違いますか⁉︎

 

あなたが、一体どんなストレッチを思い浮かべたのか気になります(笑)

 

それはさておき、

スポーツをしている時に限らず日常生活のちょっとした動作でも、アキレス腱を痛めたり、ひどい場合には断裂したりするケガに襲われることがあります。

そんなケガの予防のために、「ストレッチでアキレス腱を伸ばすことは大切だ」と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、これは間違いです。

 

そもそも、腱は筋肉と違って伸びません。

腱は、筋肉の末端部分で骨に付着している部分。

先端は骨の内部に侵入しており、骨と筋肉をしっかりと連結しています。

腱を構成しているのは、コラーゲンからなる繊維組織と間細胞です。

伸び縮みすることがほとんどなく、

1平方センチメートルあたり500kgもの引っ張りに耐えられる頑丈さがある、

そんな組織です。

それだけ引っ張る力に対して強い抵抗力を発揮する腱が、自分の体重を使ったストレッチ程度の引っぱりで伸びるわけがないのです。

「ストレッチでアキレス腱を伸ばす」と言う人がやっているのは、ほとんどの場合、ふくらはぎの筋肉のストレッチです。

ふくらはぎにある下腿三頭筋の末端がアキレス腱となりかかとの骨についていますので、下腿三頭筋のストレッチになります。

ふくらはぎはランニングなどの動作で疲労が溜まりやすい箇所なので、下腿三頭筋のストレッチ自体は有効ですよ。

ただし、これがアキレス腱のケアになるとは言いきれません。

なぜなら、アキレス腱がなぜ切れるのかは、まだ明らかにはなっていないから。

アキレス腱は人体最大の丈夫な腱で、体重のおよそ7~8倍の重さに耐えられます。

そんな強靭な腱が、スポーツでの激しい動きの中で切れるのであればまだ納得もできるのですが、日常生活のささいな動作でも切れることがあるのです。

そして、残念なことに、ふくらはぎの下腿三頭筋をストレッチしても、それが、アキレス腱断裂の予防に直接つながるという科学的な根拠はありません。

アキレス腱に限らず「腱は伸びない」ということを頭の片隅にでも置いといてもらえると、

頑張り過ぎて伸ばすことによるケガの予防に、役立つかもしれません。

ストレッチをする際には、あくまでも「気持ちいい」範囲で無理のないように楽しんでくださいね。

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整骨院Axis 院長 仲松大地

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